2011年08月28日

『凍える月』 村山由佳

『凍える月』おいしいコーヒーのいれ方 Second Season IV 村山由佳 集英社文庫


 前回に引き続き、「おいしいコーヒーの入れ方」シリーズ。今年は2冊リリースなので、いいかな、とおもいきや、でした。

 村山さんは女性の方ですが、その分かえってなのでしょうか、男性心理の機微なところがうまく小説に降り混ざっているように思います。勝利は、登場以来、成長したかなとおもうと、やっぱり元のままか、いや、やっぱり成長している、と繰り返して14冊目。今回も、そんな葛藤がメインに描かれています。
 と、それで終わればよかったのですが、終わりの方に、続きを期待させるというか、なんとうか、というシーンが用意されていました。

 新書版では、続きは出ているのですが、文庫版で買っている私は、あと1年のお楽しみです。
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2011年08月21日

『消せない告白』 村山由佳

『消せない告白』おいしいコーヒーのいれ方 Second Season III 村山由佳 集英社文庫

 毎年、初夏に発売される文庫版の「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズ。今年は2冊発売されていて、まずは1冊目。といいつつも、長い小説を読んでいたので、少し読むのが遅くなりました。

 大学生勝利と、いとこの、かれんの恋愛のお話。シリーズの、13作目となります。
 今回の本では、勝利の住むアパートの大家さんのトラブルに、勝利が巻き込まれるという話。そのなりゆきも、なかなかおもしろいけれど、大家さんの弟が語るところも見所です。
 この後、勝利と、かれんの間にも何かが、おこりそうな、ところで、この本は終わります。次の一冊も楽しみです。



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2011年08月17日

『残虐記』 桐野夏生

『残虐記』 桐野夏生 新潮文庫

 もう一冊桐野夏生さんです。
 『残虐記』は2002年に連載されていた小説です。

 この『残虐記』は、拉致、監禁されていた少女の話です。
 最近の桐野夏生さんは、『東京島』では、無人島での孤立の人々を描き、『メタボラ』は記憶喪失の男を描く。そんな極限状況を描く、小説の一つなのかもしれない。
 この本は、少し複雑な入れ子状になって物語が進む。成長した少女が描く、当時を振り返る小説。そのその中に入る挿話、現在の人々の動き。ちょっと複雑だけど、それは、拉致監禁されていた少女の状況の複雑さ、彼女の感情の複雑さ、そんなところを、きれいに浮かび上がらせているのかもしれない。
 もちろん、この本もおもしろい本です。
ラベル:桐野夏生 残虐記
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2011年08月16日

『ダーク』 桐野夏生

『ダーク』 桐野夏生 講談社文庫(上下)

 久々に読んだ、桐野夏生さん。そしたら、はまってしまいました。
 桐野さんの世界にもう少し浸っていたくなりました。

 この『ダーク』は、探偵村野ミロシリーズの中の一冊となるらしい。
 しかし、異色を放っている。タイトルのごとく、この物語も暗く、陰鬱だ。この物語で語られる時間は、そう長くはないのだけれど、大河小説の様な大きな流れを持っている小説だ。
 そして、救いようがない、小説の現実。なんとも、むごたらしく、喪失感にあふれる小説だ。桐野さんの小説を時系列に眺めてないのでわからないけれど、この小説は一つポイントとなっている小説なのかもしれない。
ラベル:桐野夏生 ダーク
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2011年08月15日

『玉蘭』 桐野夏生

『玉蘭』 桐野夏生 文春文庫(朝日新聞社)

 大きな小説を読んだ後は、何を読もうかいつも迷います。
 今回も、だいぶ悩んで選んだのがこの本。桐野夏生さんの『玉蘭』。

 何気なく手に取ったこの本、中国を舞台にした小説でした。先日、香港に行ったので何かの円かもしれません。といっても、この小説の舞台は、上海。

 雨の降る、上海の古い町というのはなんだか陰鬱である。いや、実態は知らないけど、この本を読んでいるとそんな気になってくる。こっちまで気が滅入ってくるような気がする。
 過去と現在と現実。それらが、ぐちゃっと一緒には行って、出口を探しているような感じ。しかし、出口なんかないのかもしれない。
ラベル:桐野夏生 玉蘭
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2011年08月14日

『小説 太平洋戦争』 山岡荘八

『小説 太平洋戦争』 山岡荘八 講談社山岡荘八歴史文庫1〜9

 時代小説の大家、山岡荘八。氏の著書を読むのであれば、やはり、徳川家康を読むべきなのだろう。
 今回私が手に取ったのは、『小説 太平洋戦争』。なぜ、太平洋戦争か。戦国時代、幕末はドラマでもよくやる。以前、これも小説であるが『坂の上の雲』で、日清〜日露戦争のいきさつは何となく、おえた(もちろん、小説であるので、著者の司馬遼太郎の思いが入っているわけだが)。その先は何か、というときに、やはり太平洋戦争だろうという思いがあった。
 また、今年3月に起きた東日本大震災は、太平洋戦争以来の大事だというむきもある。と、やはり、何らかの形で知りたいと思ったのだろう。
 小説、というのは、もちろん、作者の思いが入るので、中立ではないだろう、でも、物語として流れを追うのは最適だと思うのだ。


 さて、『小説 太平洋戦争』であるが、文庫本9冊にも及ぶ大河小説で、開戦前夜から終戦後までが書かれている。山岡荘八自身が、従軍していたこともあり、その筆は細部に及び、かつ、大局もしっかりと描かれている。私が、この小説を読んで感じたことは、いろいろありすぎる。
 ただ、何となく思うのは、このアジアの東の小さい島国は独特の文化を持ってきたこと、そして、これからはどうなっていくのだろう、ということだ。
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